腰痛は、国民の5人のうち4人が、生涯のうちで一度は悩まされる症状だ。腰が痛むと、体を動かすのに乗り気でなくなる。たびたび腰が痛くなる人は、じっとしているのがいいのかと思いきや、実は体を動かした方が治療にはよい、というガイドライン(指針)を関連学会がまとめた。どういうことなのか。
福島県会津若松市の会社員、二瓶(にへい)信幸さん(37)は、高校3年の頃から腰痛に悩まされてきた。年に1度は前にかがんだときなどに激しい腰の痛みに突然襲われ、それが最近は2~3カ月に1度と増えていた。
5年前と3年前には立てないほどの激痛に襲われ、救急車で運ばれて入院。工場のメンテナンス作業に携わるが「仕事にならない」と欠勤せざるをえなかった。激痛は10日ほどで治まったものの、痛みへの恐怖から、腰から上を前後に動かすことすらためらっていた。
昨年8月、福島県立医科大学会津医療センター(同市)の白土(しらど)修・副院長(整形外科)に初めてかかったところ、腰の骨にひびが入り離れてしまう「第五腰椎(ようつい)分離症」と診断された。
二瓶さんは手術を覚悟したが、…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル